月刊 原作スペランツァ☆ 2026年8月14日号 - 本編- 原作 御来Series 希望王女BethlehemFantasy
Released Aug 15, 2026 ・ 4 pages ・ free online
御来 ― 希望王女 BethlehemFantasy ―
原作小説
第二話 小さな光
次の日の朝も、いつもと同じだった。
ピピピピピ。
「……うるさい」
星りんごは、布団の中から手を伸ばした。
目覚まし時計を止める。
そして、もう一度だけ目を閉じた。
「りんごー。起きなさーい」
「……起きてるー」
「起きてないでしょ」
「起きてるよ」
「じゃあ、布団から出なさい」
「……はーい」
りんごは布団から出た。
寒い。
「さむ……」
床に足をつける。
昨日と同じ朝だった。
顔を洗う。
歯を磨く。
髪を整える。
着替える。
ランドセルを準備する。
朝ご飯を食べる。
そして。
「行ってきます」
「いってらっしゃい」
家を出た。
空は青かった。
白い雲が、いくつか浮かんでいる。
りんごは空を見上げた。
「今日も晴れかあ」
昨日と同じような空。
でも、昨日とまったく同じ空ではない。
雲は少し違う形をしていた。
風も少し違った。
りんごはそんなことを考えながら、いつもの道を歩いていった。
角を曲がる。
小さな公園を通る。
横断歩道を渡る。
コンビニの前を通る。
そして、学校が見えてくる。
「おはよう」
「おはよう、りんご」
途中で友達と会った。
「今日、図工だね」
「うん」
「何するのかな」
「知らない」
「楽しみ?」
「ちょっと」
「珍しい」
「そう?」
「りんご、いつも普通って言うから」
「だって普通なんだもん」
二人で笑った。
学校に着く。
靴を履き替える。
廊下を歩く。
教室に入る。
「おはよー」
「おはよう」
いつもの挨拶。
いつもの席。
いつもの机。
いつもの黒板。
先生が来る。
授業が始まる。
一時間目は国語。
二時間目は社会。
三時間目は算数。
ノートを書く。
先生の話を聞く。
問題を解く。
間違える。
消しゴムで消す。
もう一度書く。
そして。
四時間目。
「今日は図工です」
先生が言った。
「やった」
教室の中から声が上がった。
りんごも少し嬉しくなった。
「今日は、心に残っているものを描いてみましょう」
先生が黒板に書く。
――心に残っているもの。
「楽しかったことでもいいです。好きなものでもいい。大切な人でも、場所でも構いません」
画用紙が配られる。
りんごは画用紙を机の上に置いた。
「心に残っているもの……」
何だろう。
家。
学校。
友達。
公園。
好きなお菓子。
いろいろ考えた。
けれど、なかなか思いつかない。
りんごは鉛筆を持った。
そして。
何となく空を描いた。
青い空。
白い雲。
それから、小さな星を一つ。
「……星?」
自分で描いたのに、不思議だった。
今は昼間なのに。
どうして星を描いたのか。
りんごには分からなかった。
ただ。
描きたかった。
星の周りに、小さな光を描く。
黄色。
白。
少しだけ桃色。
そのとき。
胸の奥が、ほんの少し温かくなった。
「……?」
りんごは自分の胸元を見た。
服の中から、小さな十字架がのぞいている。
飾り気のない十字架だった。
派手な宝石もついていない。
複雑な模様もない。
ただ、素朴な十字架。
いつも身につけているものだった。
りんごは十字架を指先でつまんだ。
「……あったかい?」
気のせいだった。
十字架はいつもと同じだった。
冷たい金属の感触。
りんごは何も気にせず、また絵を描き始めた。
「りんご、何描いてるの?」
友達が覗き込んできた。
「星」
「夜空?」
「ううん」
「じゃあ何?」
「分かんない」
「変なの」
「そうかな」
「でも、きれい」
「……ありがとう」
りんごは少し笑った。
そのとき。
「いたっ」
友達が小さく声を上げた。
「どうしたの?」
「紙で指切った」
友達の指を見る。
ほんの小さな傷だった。
赤い線が一本入っている。
「痛い?」
「ちょっと」
「見せて」
「うん」
友達が手を出す。
りんごは、その指をそっと両手で包んだ。
そして。
服の中にある小さな十字架に、もう一度触れた。
なぜそうしたのか。
りんご自身にも分からなかった。
ただ。
「痛いの、なくなればいいね」
そう言った。
その瞬間。
十字架が、ほんの少しだけ温かくなった。
りんごの手のひらにも、淡い温かさが広がった。
光ったように見えた。
けれど、それは本当に一瞬だった。
友達は気づかなかった。
りんごも、自分が何をしたのか分からなかった。
「……あれ?」
友達が指を動かす。
「痛くない」
「ほんと?」
「うん。さっきまで痛かったのに」
「よかったね」
「うん」
りんごは自分の胸元を見る。
小さな十字架。
いつもと変わらない。
素朴な十字架。
それ以上、何もない。
「……変なの」
りんごは小さく呟いた。
授業はそのまま続いた。
誰も気にしなかった。
誰も知らなかった。
その小さな十字架と、りんごの心から。
ほんの少しだけ。
何かが生まれていたことを。
やがてチャイムが鳴った。
昼休み。
みんなが教室から出ていく。
りんごも友達と廊下へ出た。
すると。
廊下の向こうから、一人の男の子が走ってきた。
別のクラスの子だった。
「待って!」
誰かが叫んだ。
けれど。
間に合わなかった。
男の子の足が、床に落ちていた消しゴムを踏んだ。
「わっ!」
ドン。
男の子が転んだ。
「痛い!」
膝を床にぶつけている。
周りの子が集まってきた。
「大丈夫?」
「血が出てる」
「先生呼んでくる!」
りんごも近づいた。
「見せて」
男の子は涙をこらえていた。
「痛い……」
膝には小さな擦り傷ができている。
りんごはしゃがんだ。
そして。
また、胸元の十字架に触れた。
飾り気のない、小さな十字架。
何のために触れたのか。
りんごには分からない。
ただ。
「大丈夫だよ」
男の子の膝に手を近づける。
「痛いの、飛んでいけ」
りんごがそう呟いた。
すると。
十字架が、また少しだけ温かくなった。
手のひらから、柔らかな熱が伝わっていく。
男の子の涙が止まった。
「……あれ?」
「どうしたの?」
「痛くない」
「ほんと?」
「うん」
男の子が膝を見る。
赤くなっていた傷が、少しだけ落ち着いていた。
「すごい」
誰かが言った。
「何したの?」
りんごは首をかしげた。
「……何もしてないよ」
本当に。
何もしたつもりはなかった。
ただ。
痛いのがなくなればいいと思っただけだった。
先生がやってきた。
「どうしました?」
「転んだんです」
「膝を見せて」
先生が確認する。
「大きな傷ではないですね。保健室へ行きましょう」
「はい」
男の子は立ち上がった。
「ありがとう」
りんごにそう言って。
先生と一緒に歩いていった。
りんごはその背中を見送った。
友達が隣に来る。
「りんご」
「なに?」
「さっき、手を当ててたよね?」
「うん」
「何したの?」
「分かんない」
「十字架触ってた」
「……そう?」
「うん」
りんごは胸元を見る。
小さな十字架。
何の飾りもない。
ただの十字架。
それなのに。
なぜか。
ほんの少しだけ。
温かい気がした。
りんごは十字架を握った。
そして、小さく呟いた。
「……何なんだろう」
その答えを。
まだ、りんごは知らなかった。
昼休みが終わった。
りんごは自分の席に戻った。
さっきの男の子のことを考えていた。
痛くなくなった。
それは嬉しかった。
でも。
どうしてなのかは分からない。
りんごは胸元に手を入れた。
指先に、小さな十字架が触れる。
飾り気のない十字架。
きれいな宝石がついているわけでもない。
特別な模様があるわけでもない。
ただの、素朴な十字架だった。
「……これのせいなのかな」
りんごは小さく呟いた。
けれど。
答えてくれる人はいない。
十字架は何も言わない。
ただ、いつものように胸元にあるだけだった。
午後の授業が始まった。
五時間目は音楽だった。
先生がピアノを弾く。
みんなで歌う。
りんごも歌う。
その途中。
前の席に座っている女の子が、何度も歌詞を間違えていた。
先生が一度止める。
「もう一度やってみましょう」
女の子は俯いた。
「ごめんなさい」
「大丈夫ですよ」
先生は優しく言った。
けれど。
女の子はずっと俯いたままだった。
授業が終わったあと。
りんごが声をかけた。
「ねえ」
「……なに?」
「大丈夫?」
「うん」
「悲しい?」
「……ちょっと」
「歌、間違えたから?」
女の子は頷いた。
「みんなの前で間違えた」
「でも、みんな間違えるよ」
「でも恥ずかしい」
「そっか」
りんごは少し考えた。
そして。
「じゃあ、私も間違える」
「え?」
「次、一緒に歌おう」
「……いいの?」
「うん」
二人で顔を見合わせる。
女の子が少しだけ笑った。
その瞬間。
りんごの胸元の十字架が、またほんの少し温かくなった。
りんごは気づかなかった。
ただ。
女の子が笑ったことが嬉しかった。
「笑った」
「……りんごも笑ってる」
「うん」
二人で笑った。
それだけだった。
でも。
その日。
その女の子は帰るときまで、もう俯かなかった。
帰りの会が終わる。
「さようなら」
「さようなら」
りんごはランドセルを背負った。
学校を出る。
夕方になっていた。
空が少し赤い。
りんごはいつもの道を歩く。
昨日までと同じ道。
でも。
今日は、少しだけ周りを見ながら歩いた。
公園。
道路。
花屋。
コンビニ。
交差点。
そして。
小さな公園のベンチ。
昨日の女の子が座っていた。
「あ」
りんごが近づく。
「今日もいるね」
「うん」
「大丈夫?」
「今日は大丈夫」
女の子は笑った。
「昨日、ありがとう」
「ううん」
「なんか、昨日より楽になった」
「よかった」
りんごは隣に座った。
二人で夕方の空を見る。
しばらく何も話さなかった。
「ねえ」
「なに?」
「りんごって、何でそんなに優しいの?」
「え?」
りんごは少し困った。
「分かんない」
「普通、知らない人にそんなに話しかけないよ」
「そうなの?」
「うん」
「……困ってたから」
「それだけ?」
「うん」
りんごは答えた。
それだけだった。
自分が特別なことをしているとは思っていなかった。
誰かが痛そうなら、痛くなくなればいいと思う。
誰かが悲しそうなら、少し笑ってくれればいいと思う。
それだけ。
その気持ちが。
小さな光になっていることを。
りんごはまだ知らない。
公園を出る。
家へ向かう。
夕方の道を歩く。
すると。
「……あ」
道路の脇に、小さな猫がいた。
猫は足を引きずっている。
「どうしたの?」
りんごがしゃがむ。
猫は逃げようとする。
「大丈夫だよ」
りんごは手を伸ばした。
猫の足には、小さな傷があった。
「痛いね」
りんごは胸元の十字架を握った。
飾り気のない小さな十字架。
冷たい金属だった。
けれど。
握っているうちに。
少しずつ温かくなった。
「……痛くなくなりますように」
りんごが祈るように呟く。
その瞬間。
猫の足元に、淡い光が落ちた。
ほんの一瞬。
夕日の光に紛れてしまうほど小さな光だった。
猫が立ち上がる。
足を動かす。
「……歩ける?」
猫は何事もなかったように歩き始めた。
「あ……」
りんごは驚いた。
「よかった」
猫は振り返った。
そして。
そのまま走っていった。
りんごはその姿を見送った。
「……不思議」
胸元の十字架を見る。
何も変わっていない。
素朴な十字架。
ただの十字架。
そう思った。
けれど。
りんごは少しずつ気づき始めていた。
自分の周りで。
何かがおかしい。
小さな傷。
小さな悲しみ。
小さな困りごと。
そういうものが。
自分の近くに来ると。
なぜか少しだけ軽くなる。
「……私って」
りんごは歩きながら考えた。
「何なんだろう」
答えは出なかった。
家に着く。
「ただいま」
「おかえり」
いつもの家。
いつもの声。
けれど。
この家には。
少し変わったところがあった。
りんごの家は、母親と妹、それから祖母の四人暮らしだった。
正確には。
りんご。
母親。
妹。
そして九十歳になる祖母。
女ばかりの家だった。
父親は家にいない。
イタリア人だった。
母親は日本人。
りんごは、イタリア人の父と日本人の母の間に生まれたハーフだった。
父親は今、イタリアにいる。
何かの会議に出席するためだと聞いている。
どんな会議なのか。
りんごには詳しく分からない。
父親が何をしている人なのかも。
家では、あまり詳しく話されなかった。
神父なのだと聞いたこともある。
けれど。
それ以上のことは、りんごには分からない。
父親は時々、遠い国から電話をかけてくる。
「元気か?」
「うん」
「学校はどうだ?」
「普通」
「そうか」
それだけ。
短い会話。
そして電話は終わる。
父親のことを考えると。
りんごには、少しだけ遠い人のように感じられた。
それでも。
父親が嫌いなわけではなかった。
むしろ。
いつか、もっといろいろ話してみたいと思っていた。
「お父さん、いつ帰ってくるの?」
以前、母親に聞いたことがある。
「会議が終わったら帰ってくるんじゃないかしら」
「ふーん」
「寂しい?」
「ちょっと」
母親は笑った。
「お父さんも、きっと寂しいと思うわよ」
そんな家だった。
そして。
りんごには妹がいる。
まだ小さい妹。
家の中を走り回ったり。
笑ったり。
泣いたり。
時々、りんごの部屋に勝手に入ってきたりする。
「お姉ちゃん」
「なに?」
「遊ぼう」
「宿題してる」
「終わったら?」
「考える」
「絶対?」
「たぶん」
「約束」
「はいはい」
そんな会話も。
いつものことだった。
祖母は九十歳。
家の中で一番長く生きている。
昔のことをよく知っている。
りんごが小さい頃の話も。
母親が子供だった頃の話も。
そして。
りんごには。
もう一人。
家族がいた。
兄だった。
りんごがまだ幼かった頃。
とてもかっこいい兄がいた。
優しかった。
強かった。
りんごが転べば、すぐに助けてくれた。
怖いことがあれば、前に立ってくれた。
「大丈夫だよ」
兄はいつもそう言っていた。
りんごにとって。
兄は。
自分を守ってくれる存在だった。
けれど。
その兄は、もういない。
幼い頃。
大きな震災があった。
家族の暮らしは大きく変わった。
そして。
兄は帰ってこなかった。
りんごには。
その出来事を詳しく覚えていない部分がある。
小さかったから。
覚えているのは。
兄の背中。
優しい声。
そして。
「大丈夫だよ」
という言葉だけだった。
時々。
りんごは思う。
もし兄が今もいたら。
何を話しただろう。
学校のこと。
友達のこと。
今日、起きた不思議なこと。
十字架のこと。
そして。
自分の中にある。
よく分からない力のこと。
「……お兄ちゃんだったら、何て言うかな」
りんごはベッドの上で呟いた。
窓の外を見る。
夜になっている。
星が見える。
あの星。
昨日も見た星。
今日も見える。
りんごは胸元の十字架を握った。
兄が生きていた頃から。
この十字架は、りんごのそばにあった。
なぜ自分がこれを持っているのか。
誰からもらったものなのか。
今はまだ。
りんごにははっきり分からない。
ただ。
これを握ると。
少し安心する。
そして。
今日、何人かの人を助けた。
傷を癒した。
悲しみを軽くした。
猫も助けた。
でも。
それだけでいいのだろうか。
りんごは考えた。
「正義って、何なんだろう」
学校では。
正しいことをしましょう、と教えられる。
悪いことをしてはいけません、と教えられる。
でも。
何が正しいのか。
いつも簡単に決められるのだろうか。
誰かを守ることは正義なのか。
悪いことをした人を許すことは正義なのか。
怒ることが正しいときもあるのか。
それとも。
怒らないことが正しいときもあるのか。
「……分かんない」
りんごは布団に入った。
そして。
「和解って、何だろう」
喧嘩した二人が仲直りすること。
それだけなのだろうか。
どちらかが我慢することなのか。
どちらかが謝れば終わることなのか。
それとも。
お互いに相手の痛みを知ることなのか。
りんごには分からなかった。
「平和って……何だろう」
戦争がないこと。
喧嘩がないこと。
みんなが笑っていること。
それだけなのか。
もし。
誰かが悲しんでいるのに。
みんなが笑っていたら。
それは平和なのだろうか。
りんごは考えた。
ずっと考えた。
正義とは何なのか。
和解とは何なのか。
平和とは何なのか。
そして。
その上で。
人を助けるということは。
何なのか。
誰かの傷を癒すだけでいいのか。
誰かの悲しみを消すだけでいいのか。
それとも。
その人が自分自身で歩いていけるようにすることなのか。
「……分からない」
りんごは目を閉じた。
でも。
考えることをやめなかった。
答えがないからこそ。
考え続けるしかないと思った。
その夜。
りんごの胸元で。
小さな十字架が。
ほんの一瞬だけ。
淡く光った。
りんごは眠っていて。
気づかなかった。
そして。
遠く離れた場所。
暗い部屋の中。
一人の少女が目を開けた。
その手には。
黒い花。
少女は窓のない暗闇を見つめた。
「……また、光った」
黒い花が震える。
「希望……」
少女はその言葉を口にした。
そして。
少しだけ悲しそうに笑った。
「……でも」
黒い花びらが、一枚落ちる。
「希望があるなら……」
暗闇の奥で。
何かが、ゆっくり動いた。
「絶望もあるよね」
その声は。
誰にも届かなかった。
まだ。
りんごは何も知らない。
自分の中に生まれ始めた力のことも。
父親が遠いイタリアで何をしているのかも。
幼い頃に失った兄のことも。
自分の家族に隠されたものも。
そして。
いつか自分が向き合うことになる。
正義と。
和解と。
平和と。
その先にあるものも。
何も知らない。
ただ。
星空を見上げて。
りんごは思った。
「明日も、誰かが笑ってくれたらいいな」
それだけだった。
それだけの願いだった。
けれど。
その小さな願いこそが。
やがて。
世界を変えることになる。
そして。
その光を憎むものも。
いつか。
りんごの前に現れることになる。
まだ。
ずっと先のことだった。
筆:FR 星乃歩
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希望王女サンタリア
絵と、音と、ことば。三つが響き合うところに立ちあがる物語。
日本の個人作家が、アナログのボールペン一本から描き起こしている創作世界です。
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